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結婚指輪と紛争ダイヤモンド

天然のダイヤモンド原石イメージ

紛争ダイヤモンドとは

内戦を起こす武器の資金源になる

内戦地域で産出され、武器購入など紛争の資金源になってしまうダイヤモンドのことを紛争ダイヤモンドと言います。

ブラックダイヤモンドや血塗られたダイヤモンドなどとも呼ばれています。

内戦を起こす反政府組織は、宝石鉱山を占領し、そこから採れる宝石を売って得た利益を使い、武器商人から武器を購入しています。

武器が手に入ることで内戦が激化し、多くの人が亡くなったり子供が兵士になることを強要されたりなど、人々を苦しめているのです。

キンバリープロセス認定制度とは?

ダイヤモンド取引が紛争の資金源にならないよう制定された認定制度がキンバリープロセス認定制度です。

ダイヤモンド原石を輸出する際に、「これは紛争ダイヤモンドではありません」という証明をつけて輸出します。

参加国では、証明書のないダイヤモンド原石の取引が禁止されています。

キンバリープロセス証明書が添付されたダイヤモンド原石は、不正に開封できない密閉された容器で輸出入されます。日本もキンバリープロセスに参加しています。

システム・オブ・ワランティとは?

キンバリープロセスは、原石の証明制度です。カットの加工が施されたダイヤモンドルースには適用されません。

そこで、キンバリープロセス参加国が行っているダイヤモンドルース用の施策として、システム・オブ・ワランティがあります。

研磨済みのダイヤを輸出する際に、納品書に「国際連合会議を遵守し紛争への資金提供に関与しない供給源より購入されたもの」との趣旨の宣誓文を記載するという制度です。

もちろん、日本も参加しています。

紛争ダイヤモンドの現状

アフリカ諸国

キンバリープロセス認定制度やシステム・オブ・ワランティの取り組みにより、2000年当時に世界のダイヤモンド流通量の4%ほど存在していた紛争ダイヤモンドは、1%にも満たない程度に減少しました。

また、紛争ダイヤモンドの存在が問題となった国のほとんどで、内戦が沈静化したため、ダイヤモンドの禁輸措置も解除されつつあります。

現在でも紛争ダイヤモンドとして認識されているのは、コートジボアール産のダイヤモンドです。

ロシア産のダイヤモンド

ロシアは、紛争ダイヤモンドとは別の問題を抱えていました。それはダイヤモンドの採掘方法です。

永久凍土を核爆破してダイヤモンドを採掘していた歴史があり、広大なエリアが核物質で汚染されてしまいました。現在もこの汚染の影響は続いています。

また、2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻の経済制裁として、2024年1月より、日本を含めたG7とEUがロシア産ダイヤモンドの輸入禁止措置を発動しています。

戦争の資金源になることを防止することが目的です。

結婚指輪選びでできること

ダイヤモンドがついた結婚指輪を選ぶ際は、購入した結婚指輪が紛争を長引かせる原因になってしまわないよう意識することが大切です。

紛争と無縁なダイヤモンドは、コンフリクト・フリー・ダイヤモンドと呼ばれます。

ただし、紛争以外にも、児童労働や強制労働などの問題があり、コンフリクト・フリー・ダイヤモンドを選べば良いということではありません。

日本では、基本的にコンフリクト・フリー・ダイヤモンドしか売られていないため、購入者が意識したいのは、紛争以外の問題もないクリーンな指輪です。

クリーンな指輪を購入する際のポイントとして、「フェアトレード」と「エシカルジュエリー」があります。フェアトレードとは、公正な取引のこと。

途上国の商品を安価で購入することで生産国の生活は苦しくなります。

適正な価格で購入することは、労働者の生活改善につながる大切な視点です。

エシカルは、「倫理的」という意味の言葉。社会貢献や環境保全に配慮したジュエリーのことを、エシカルジュエリーと言います。

クリーンな結婚指輪を選びたいなら、フェアトレードやエシカルジュエリーに意識の高いブランドを選ぶといいでしょう。

天然のダイヤモンドのみ取り扱うブランド8選

結婚指輪は一生に一度のもの。大切な記念に、出所がわからないダイヤが使われていると、縁起が悪いと感じる方もいます。だからこそ、責任を持って採掘された天然のダイヤモンドを使用しているブランドを選ぶことが大切です。天然のダイヤモンドを取り扱うブランドを紹介します。

※2024年4月1日時点で「結婚指輪 ブランド 公式」でGoogle検索をした際に表示されたブライダルジュエリー専門ブランドorジュエリー専門店で正規店を全国に3店舗以上展開しているブランドの中で、使用しているダイヤモンドが紛争ダイヤモンドではなく天然ダイヤモンドである記載があるブランドを選出。

銀座ダイヤモンドシライシ

公式HP
画像引用元:銀座ダイヤモンドシライシ公式HP
(https://www.diamond-shiraishi.jp/)

1994年に創業のブライダルリング専門店のパイオニア。選んだダイヤモンドの原石からカッティングされるまでの過程を確認できる「ダイヤモンドジャーニー」を導入しています。世界三大市場の1つに現地法人を設立し、まだ誰も身に着けていない「バージン・ダイヤモンド」を直接仕入れ、お客様により美しいダイヤモンドを手に取りやすい価格で提供しているのが特徴です。

エクセルコ ダイヤモンド

公式HP
画像引用元:エクセルコダイヤモンド公式(https://www.exelco.com/)

エクセルコ ダイヤモンドは、世界3300店舗で天然ダイヤモンドのみを取り扱っています。原石を自社でカットから研磨まで自社一貫体制で行い、厳選された全てのセンターダイヤモンドには品質を証明するカット証明書が発行。「サリネ・ライト」という輝きを測定するシステムを導入し、99%以上のダイヤが最高評価の「Ultimate★★★」に選定されています。

ロイヤル・アッシャー・ダイヤモンド

公式HP
画像引用元:ロイヤル・アッシャー公式(https://www.royalasscher-jp.com/)

ロイヤル・アッシャー・ダイヤモンドは、厳選された天然で未処理のダイヤモンドのみを使用し、その輝きと品質を保証。白く高貴な輝きを追求し、最上級のブリリアンスを持つダイヤモンドを提供しています。また、キンバリープロセスに基づき、環境や人権に配慮した合法的な供給元からのみダイヤモンドを調達しています。

ケイウノ

公式HP
画像引用元:ケイウノ公式HP(https://www.k-uno.co.jp/?srsltid=AfmBOooG4MqArk-p6aOWfgv98ot2jBqLYm1GQ2gx7wvu_yq0pVxyHX9q)

ケイウノは、最高級のダイヤモンドを提供するカッターズブランドとして、国内外で信頼を築いています。彼らは自社で研磨を行い、二次流通品を扱わず、バージンダイヤモンドのみを取り扱うことにこだわりを持つブランド。また、紛争ダイヤモンドを一切使用せず、キンバリープロセスに基づくエシカルな調達を徹底しています。

和光ブライダル

公式HP
画像引用元:和光ブライダル公式HP(https://bridal.wako.co.jp/bridal/wedding/)

和光のブライダルリングは、ダイヤモンドへのこだわりと細部にこだわった職人技で知られています。選び抜かれたFカラー以上、VS2クラリティー以上のダイヤモンドは、厳しい基準で選定され、4Cの品質を超えた輝きと美しさを放ちます。さらに、和光はキンバリープロセスを遵守し、紛争ダイヤモンドではないダイヤモンドを取り扱っています。

杢目金屋

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画像引用元:杢目金屋公式HP(https://www.mokumeganeya.com/)

杢目金屋の「さくらダイヤモンド」は、世界最高峰のカット技術により、桜の花のような繊細な輝きを持つ特別なダイヤモンドです。通常のラウンドブリリアントカットでは表現できない「さくら模様」が、専用スコープを通して浮かび上がる点が特徴です。また、さくらダイヤモンドは87面体にカットされ、より豊かな輝きを演出します。高品質を追求し、クラリティがVS以上のダイヤモンドのみが使用されています。

巴 TOMOE

公式HP
画像引用元:巴 TOMOE公式HP(https://tomoe-j.com/marriage/)

TOMOEのダイヤモンドは、厳選された天然石のみを使用し、ベルギーの熟練職人によるカット技術で輝きを最大限に引き出しています。また、すべてのダイヤモンドはキンバリー・プロセスを遵守したコンフリクトフリーダイヤモンドです。品質においても、GIA認定鑑定士による管理が行われています。

BRILLIANCE+

公式HP
画像引用元:BRILLIANCE+公式HP(https://www.brilliance.co.jp/)

BRILLIANCE+では、世界中から厳選した天然ダイヤモンドのみを使用し、GIA認定の鑑定書付きダイヤモンドをさらに自社基準で検査。これにより、クラリティやカットなどの品質を徹底管理し、最高品質のジュエリーをお届けしています。また、紛争地域で採掘されていないコンフリクトフリーダイヤモンドのみを使用し、持続可能な方法でダイヤモンドを提供しています。